衛星通信による地震観測テレメータシステム(2)
システムの概要
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全国225カ所の送信地点から地震波形を集信し、全国24カ所の受信地点にリアルタイムで配信。
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観測点から直接、または地上回線で集約後に拠点から、他機関分も含め
全国約700観測点分を衛星で集配信。
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受信はすべての有人観測所を含む全国の研究拠点で、リアルタイムで全点分から選択利用が可能。
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「送信局(集信系)→中継局(配信系)→受信局」の2ホップ方式により簡単な設備で送・受信可能。
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データはパケット式で伝送。
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広ダイナミックレンジ(22ビット)のデータ変換装置。
衛星通信のメリット
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地上網に依存しないので災害に強い。
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距離に制約されず山間や離島でも利用できる。
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緊急時に臨時観測網を即時に展開できる。
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同報性により多数の研究拠点でデータを受信できる。
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データをリアルタイムに全国共同利用できる。
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1観測センターの障害を他のセンターでバックアップできる。
期待される効果
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高度な臨時観測を敏速かつ容易に展開できるため、重点地域の精査研究が促進される。
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全国の臨時・定常観測データを広範囲の研究者がリアルタイムに利用可能になる。
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観測網の「継ぎ目」のない広域データ処理で地震活動を追跡可能。
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全国規模のデータ収集プロジェクトが容易に実現できる。
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